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「せっかく仕掛けを組んだのに、遠くまで飛ばせなかった」「カゴから撒き餌がうまく出なくてアタリがゼロだった」——そんな経験、ありませんか?カゴ釣りは正しい仕掛けさえ理解すれば、堤防から手軽に青物やマダイを狙える最高に楽しい釣法です。でも最初は部品が多くて「どれをどう組めばいいの?」と迷う人がほとんどです。
📖 この記事でわかること
- カゴ釣り仕掛けの全パーツと役割
- 遠投カゴ釣りに必要なタックル(竿・リール・道糸)の選び方
- 仕掛けの正しい組み方(手順ステップ付き)
- 青物・マダイを狙うための撒き餌・付け餌の使い方
- 初心者がやりがちな失敗と対策
🏆 結論:カゴ釣りで青物を狙うなら「遠投天秤+プラカゴ仕掛け」が基本!
ウキ止め→シモリ玉→遠投ウキ→天秤→プラカゴ→サルカン→ハリス→針の順に組むのが基本の組み合わせです。飛距離を出しつつ撒き餌と付け餌を同調させるこの構成が、青物・マダイ狙いで最も実績があります。
カゴのサイズはL〜2Lサイズ(20〜25号相当)が飛距離と撒き餌量のバランスが良く、ハリスは3〜5号のフロロカーボン、長さ2〜4mが標準的な設定です。詳しい手順と選び方は本文で解説します。
カゴ釣りの仕掛けパーツを全部把握しよう
カゴ釣りで最初に混乱するのは「部品の多さ」です。他の釣り方に比べてパーツが多いのは事実ですが、それぞれに明確な役割があります。一つひとつ理解してしまえば、組み方は意外とシンプルです。
カゴ釣り仕掛けの基本構成を上から順番に並べると次のようになります。
- ウキ止め糸:道糸に結んでウキを任意の位置で止める。水深の調整に使う
- シモリ玉:ウキ止め糸が道糸のリング部を通り抜けないようにするストッパー
- 遠投ウキ(棒ウキまたは円錐ウキ):仕掛けを浮かせてタナを取り、アタリを知らせる
- スナップサルカン:ウキの下でラインをつなぐ接続具。天秤の着脱もここで行う
- 天秤(テンビン):カゴとハリスを広げる役割。仕掛けのもつれを防ぐ重要パーツ
- カゴ(プラカゴ):撒き餌(コマセ)を入れて海中で放出するパーツ
- サルカン(スイベル):カゴとハリスをつなぐ接続具。ハリスのヨレを防ぐ
- ハリス(フロロカーボン):針に結ぶリーダーライン。魚に見切られないよう細くする
- 釣り針:ターゲットに合わせた号数・種類を選ぶ。ヒラマサ針・グレ針など
この9つのパーツが基本セットです。慣れるまでは「上からウキを通して、カゴに撒き餌を入れて、ハリスの先に針を結ぶだけ」とシンプルに考えると組みやすくなります。
ウキのタイプ:棒ウキ vs 円錐ウキ
カゴ釣りでよく使われるウキは主に2種類あります。
棒ウキ(遠投電気ウキを含む)は視認性が高く、アタリが出たときに倒れ込む動きでわかりやすいのが特徴です。遠投した場合でも沖でのウキの動きを目視しやすいので、日中の青物狙いでは特に使いやすいです。夜釣りには電気ウキタイプが活躍します。
円錐ウキは風の抵抗が少なく、飛距離が出やすいメリットがあります。ウキ自体に浮力調整の中通し構造が入っているタイプも多く、設定の自由度が高いです。ただし、棒ウキに比べるとアタリが少し読みにくい面もあります。
初心者にはアタリが見やすい棒ウキ(遠投タイプ)から始めることをおすすめします。
タックル(竿・リール・道糸)の選び方

仕掛けと同じくらい大切なのがタックル選びです。カゴ釣りは仕掛けが重いため、専用または対応したタックルを使わないと飛距離が出ないだけでなく、竿が破損する危険もあります。
竿の選び方:遠投磯竿4〜5号が基本
カゴ釣りの竿は「遠投磯竿」と呼ばれるカテゴリーが基本です。号数は4〜5号、長さは4.5m〜5.3mが標準的な選択です。
竿の号数はライン(道糸)の号数や仕掛けの重さに対応しており、5号前後の竿なら30号前後のカゴ(ウキ+カゴ合計の重量)を快適に投げられます。人気が高いのはシマノの「ホリデー磯」やダイワの「リバティクラブ磯風」などの入門モデルで、価格も手頃でカゴ釣り入門に最適です。
ただし、飛距離と快適さを追求するなら、シマノの「アルシエナ」やダイワの「インプレッサ」などの中級モデルが感度・耐久性ともに満足度が高くなります。
リールの選び方:遠投専用スピニングリールが理想
カゴ釣りには遠投専用スピニングリールの使用が理想的です。通常のスピニングリールと異なり、スプールが浅くラインの放出がスムーズなため、飛距離が大幅にアップします。
番手は4000〜5000番が標準的な選択です。シマノなら「アクティブサーフ」「スーパーエアロスピンパワー」、ダイワなら「プロカーゴ」「ジェットキャスト」などが定番です。最初は中古品でもOKなので、遠投専用モデルを選ぶことを優先してください。
道糸(メインライン)の選び方
道糸はナイロン4〜6号が基本です。遠投性能を重視するなら専用設計の遠投ナイロンラインを選ぶと飛距離がさらに伸びます。PEラインを使う上級者もいますが、トラブルが多くなりがちなので初心者にはナイロン一択です。
ラインの色は視認性の高いオレンジやピンク系が人気で、沖での仕掛けの位置把握に役立ちます。
仕掛けの組み方:ステップ別に解説
ここからが本題です。実際に仕掛けを組む手順を、パーツを上から順番に紹介します。手元に各パーツを並べながら読むと、よりイメージが掴みやすいです。
Step 1:ウキ止め糸を道糸に結ぶ
まず道糸に「ウキ止め糸」を結びます。ウキ止め糸は市販の専用糸を使うのが確実です。「ユニノット」や「本結び(ハーフヒッチの複合)」で道糸に2〜3回巻きつけてしっかり固定します。
結び目を引き締めたら、余った糸を5mmほど残してカット。あまり短くカットしすぎると結び目がほどけやすくなるので注意です。ウキ止め糸の位置が「タナ(釣る深さ)」を決めます。最初は竿の長さを基準に、水深より少し浅い位置から始めましょう。
Step 2:シモリ玉を通す
ウキ止め糸を結んだら、道糸にシモリ玉を通します。シモリ玉はウキのリング部を通り抜けないサイズを選ぶ必要があります。ウキのリングの内径より少し大きいサイズが正解です。間違えると「ウキが仕掛けと一緒に流れてしまう」という事故が起きます。
Step 3:ウキを通す
シモリ玉の次にウキを通します。棒ウキは道糸が中心の穴を通る「中通し」タイプが多く、円錐ウキも同様です。ウキを道糸に通したら、シモリ玉がウキのリング上部に位置する状態になるか確認してください。
Step 4:スナップサルカンを結ぶ
ウキの下に「スナップサルカン」を結びます。結び方はクリンチノットまたはユニノットが定番で、どちらも強度が安定しています。スナップ部分に天秤を後からワンタッチで着脱できるので、仕掛け交換が素早くできます。
Step 5:天秤とカゴをセットする
スナップサルカンに天秤を接続します。天秤の種類はL型・片テンビン・固定テンビンなど様々ありますが、カゴ釣り初心者には固定式の遠投天秤が扱いやすいです。
天秤にはカゴを取り付ける部分があります。プラカゴは天秤のアーム先端に直接取り付けるか、短いライン(10cm程度)を介してサルカンで接続します。カゴのサイズはLまたはLLサイズ(目安は20〜25号相当)がバランス良く、ある程度の撒き餌量を確保しながら飛距離も出せます。
Step 6:ハリスと針を結ぶ
カゴのサルカンから出ているライン(または天秤の下側アーム)に、ハリスを接続します。ハリスの素材はフロロカーボン一択です。水中での視認性が低く、ナイロンよりも擦れに強いため青物相手でも安心できます。
ハリスの号数と長さの目安は以下の通りです:
- アジ・サバ(小〜中型):2〜3号・1.5〜2m
- メジロ・ワラサ・ハマチ:3〜4号・2〜3m
- ブリ・カンパチ(大型):5〜6号・2〜3m
- マダイ:2〜3号・3〜4m
ハリスが長すぎると仕掛け全体が絡まりやすくなります。慣れないうちは2m以内からスタートして、問題なく扱えるようになってから長くしていくのがコツです。
針はターゲットによって変えます。青物全般なら「ヒラマサ針」の10〜14号、マダイなら「グレ針」や「チヌ針」の4〜6号が定番の選択肢です。
初心者がよくやらかす失敗例
仕掛けを組むときに特に多い失敗が「ハリスの結びが甘くて大物を掛けた瞬間にブレイクする」パターンです。これは本当によく聞く話で、サルカンとハリスの結びに「ユニノット」ではなく簡単な「外掛け結び」だけで済ませてしまい、テンションがかかったときにすっぽ抜けてしまうケースです。
ハリスとサルカンの接続には「トリプルユニノット」か「パロマーノット」など強度の高い結びを使いましょう。結んだ後は必ずゆっくりと引っ張って結び目がスライドしないか確認することが大切です。
なお、サビキ仕掛けと組み合わせてアジをコマセで寄せる釣り方に慣れている人は、仕掛けの組み方の考え方が近い部分も多いので、サビキ仕掛けの選び方|針サイズとカラーの使い分けも参考にしてみると理解が深まります。
青物・マダイを狙う撒き餌と付け餌の使い方

カゴ釣りの最大の武器は「撒き餌と付け餌を同じ場所に漂わせる」同調の技術です。コマセの使い方を間違えると、いくら良い仕掛けを組んでもアタリは出ません。
撒き餌(コマセ)の選び方と詰め方
カゴ釣りで使うコマセの主役はアミエビ(冷凍)です。釣具店で「アミ姫」などのチューブタイプも売られており、手が汚れにくく初心者に扱いやすいです。青物狙いで魚を寄せる力を高めたいときは、アミエビに砕いたオキアミを混ぜると効果的です。
プラカゴへの詰め方は「8割程度」が目安です。詰めすぎると投入時の着水衝撃でコマセが全部出てしまい、その後の釣りで撒き餌効果がゼロになります。逆に少なすぎると効果が薄いので、8割というのをひとつの基準にしてください。
カゴの上下にある調整穴は、海水でコマセが出やすい向き(穴を大きめに開ける)か出にくい向き(穴を絞る)かを調整できるタイプが多いです。流れが速い場所や深いタナを狙う場合は穴を大きめに、流れが緩い場所では絞り気味にします。
付け餌の選び方
付け餌はターゲットによって変えます:
- オキアミ(Lサイズ):青物・マダイ問わずオールラウンドに使える定番。針には背がけで刺す
- 生イキくん(塩漬けオキアミ):身が締まっていて遠投しても餌が飛びにくい。初心者向け
- ウタセエビ:中部地方でよく使われる生き餌。マダイへの効果抜群
- キビナゴ:青物狙いに効果的。針を通してしっかりつけるのがポイント
オキアミを使う場合、「背がけ」か「尾羽根を取ってから腹がけ」するとエビがくるくると回らずに自然に漂います。この小さな差が釣果を変えることがあります。
タナの取り方と狙いどころ
青物を狙うタナ(棚)は表層から水面下5〜8mが基準です。回遊魚は群れで上下に移動するため、アタリがなければ1mずつタナを変えながら探っていきます。マダイは底付近(底から1〜2m上)を狙うのが基本です。
タナ調整はウキ止め糸の位置を変えることで対応します。仕掛けを投入したらロッドを煽って(しゃくって)カゴからコマセを出し、その後はウキを見ながら待ちます。コマセを出すタイミングは「着水直後に1〜2回しゃくる」が基本です。
また、大物が掛かった後のやり取り(ファイト)については、泳がせ釣りの仕掛け|生き餌で大物を狙うも読んでおくと、大型魚とのファイト感覚のイメージが掴みやすくなります。
遠投のコツと釣り場でのポイント選び
カゴ釣りは「遠投できるか否か」で釣果が大きく変わる釣りです。同じ仕掛けでも、飛距離が10m違うだけで青物の回遊ライン上にコマセが届くかどうかが変わってきます。
遠投フォームの基本
遠投の基本は「身体全体を使う」ことです。腕だけで投げようとすると飛距離が出ないだけでなく、肘や肩への負担も大きくなります。
正しい投げ方の手順:
- 竿を後ろに引くとき、身体全体を後方に向けてためを作る
- 前方へのスイングと同時に、腰の回転・体重移動を使って加速
- 竿が垂直を超えた45度付近でラインを放出(解放)
- フォロースルーはしっかり竿を前方に振り切る
最初は50〜60m飛べば十分です。慣れてくると80〜100m以上飛ばせるようになります。焦って全力投球するより「7〜8割の力でフォームを崩さない」ほうが飛距離と精度が安定します。
釣り場でのポイント選び
カゴ釣りで青物を狙うなら、以下のような場所が定番のポイントです:
- 沖に向かって伸びる長い堤防の先端部:潮の流れが集まりやすく、青物の回遊ルートになりやすい
- 潮目(色の違う海水が接するライン)の周辺:プランクトンが集まりやすく、それを追って青物が回遊する
- 水深が急に深くなる「かけあがり」付近:マダイや根魚が好む地形
釣り場のルールや漁港での釣りに関しては、釣り場のマナー完全版|割り込み・ゴミ・駐車もあわせて確認しておくと安心です。特にカゴ釣りは仕掛けが大きく長いため、周囲のアングラーへの配慮が特に必要な釣り方です。
季節・時間帯ごとの狙い方
青物が堤防周りに接近しやすい時期は初夏〜秋(6月〜11月)が中心です。水温が上昇するにつれてベイトフィッシュ(イワシ・アジなど)が岸際に回遊し、それを追って青物が入ってきます。
時間帯は朝マズメ(日の出前後1〜2時間)と夕マズメ(日没前後1〜2時間)が特に活性が高くなります。日中も釣れないわけではありませんが、マズメ時間を外さないことが釣果への近道です。
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よくある質問(FAQ)
Q. カゴ釣り仕掛けは自分で作った方が良いですか?市販品ではダメですか?
A. 最初は市販の完成仕掛けセットで全く問題ありません。釣具店やAmazonで「遠投カゴ釣り仕掛けセット」として販売されており、ウキ止め糸〜針まで一通りセットになっています。仕掛けの組み方・結び方に慣れてきたら自作に切り替えると、コストが大幅に下がり好みのカスタマイズもできます。胴付き仕掛けの自作手順|コストを抑えるでは自作のコツも詳しく解説しているので参考にしてください。
Q. コマセがなくてもカゴ釣りはできますか?
A. 技術的には針に餌だけつけてウキ釣りとして使うこともできますが、カゴ釣りの最大の強みはコマセで魚を寄せることなので、コマセなしでは本来の効果が出ません。アミ姫などのチューブタイプのコマセなら手が汚れにくく保存も簡単なので、準備のハードルはかなり下がります。ぜひコマセを使った状態で試してみてください。
Q. カゴ釣りの仕掛けはウキ釣りとどう違うんですか?
A. 大きな違いは「コマセカゴが付いているかどうか」です。基本的なウキを使う構造(ウキ止め→ウキ→仕掛け)は共通していますが、カゴ釣りはその中間にカゴ(コマセ入れ)と天秤が加わります。ウキ釣りの基本を知っている人はカゴ釣りへのステップアップが比較的スムーズです。ウキ釣りの基本から復習したい方はウキ釣り仕掛けの組み方|棒ウキと円錐ウキをご覧ください。
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まとめ:カゴ釣り仕掛けをマスターして青物を狙おう

カゴ釣りは「遠投×コマセ同調」が決まったときの爆発力が素晴らしい釣り方です。最初は仕掛けのパーツの多さに戸惑うかもしれませんが、一度組み方をマスターしてしまえば再現性が高く安定した釣りが楽しめます。
この記事の要点をまとめます:
- ✅ 仕掛けの基本構成は「ウキ止め→シモリ玉→ウキ→スナップサルカン→天秤→プラカゴ→サルカン→ハリス→針」の順
- ✅ タックルは遠投磯竿4〜5号(4.5〜5.3m)+遠投専用スピニングリール4000〜5000番が基本
- ✅ ハリスはフロロカーボン3〜5号を2〜4mが標準。針との接続はトリプルユニノット等の強い結びで
- ✅ コマセはカゴの8割程度詰める。付け餌はオキアミLサイズが万能
- ✅ タナは青物なら水面下5〜8m、マダイなら底付近が基本。アタリがなければ1mずつ調整
- ✅ 遠投フォームは7〜8割の力で身体全体を使い、45度でリリースが基本
- ✅ 狙い目は初夏〜秋のマズメ時間。潮先の堤防先端や潮目付近が好ポイント
次にやること:まずは近くの釣具店で「遠投カゴ釣り仕掛けセット(Lサイズカゴ付き)」と「冷凍アミエビまたはアミ姫」を購入してみてください。仕掛けがセットになっているものを選べば、ハリス・針の接続さえできれば当日すぐに釣りを始められます。地元の堤防でまずは1回実践してみることが、上達への一番の近道です。
