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「サビキ釣りじゃ届かない沖の魚を釣りたい」「アジをもっと大きいサイズで狙いたいけど、どうすればいいかわからない」——そんな悩み、カゴ釣りを始めることで一気に解決できます。
カゴ釣りは遠投カゴに撒き餌を入れて沖まで飛ばし、コマセ(撒き餌)で魚を集めて食わせる釣りです。堤防から30〜50m先の沖を攻められるため、アジ・サバ・ソウダガツオといった回遊魚を効率よく狙えます。ただし仕掛けの組み方やタナ(深さ)の合わせ方にコツがあり、最初はとっつきにくいと感じる人も多いです。
この記事では、カゴ釣り初心者の方が知っておくべき基礎知識から、仕掛けの組み方・カゴの選び方・撒き餌の使い方・実釣のコツまで、ステップごとに丁寧に解説していきます。
📖 この記事でわかること
- カゴ釣りに必要なタックル・仕掛けの全体像
- カゴ(コマセかご)の種類と選び方
- 仕掛けの組み方と釣り方の手順
- アジ・サバ・ソウダガツオ別の狙い方のコツ
🏆 結論:カゴ釣りはこれを押さえれば釣れる!
「遠投カゴ+ウキ+2〜3本針仕掛け」の基本セットを組み、オキアミを撒き餌と刺し餌に使うのがカゴ釣り入門の王道。タナ(棚)を底から1〜2m上に設定してスタートし、アタリがなければ少しずつ調整するのが釣果アップの基本です。
詳しい手順は以下で解説していきます。読む時間がない方は「仕掛けの組み方」セクションだけでも目を通してみてください。
カゴ釣りとは?サビキとどう違うのか
カゴ釣りは、撒き餌を入れた「カゴ(コマセかご)」をウキに取り付けて沖に投げ、魚を集めて釣る方法です。サビキ釣りと混同されやすいですが、狙える距離と魚のサイズ感が大きく違います。
サビキ釣りは足元〜数メートル先を狙うため、小型のアジ・サバが主な対象。一方カゴ釣りは30〜80mの沖を攻められるため、より大型の個体や回遊魚を狙うことができます。また、仕掛けが1〜2本針とシンプルなため、魚のサイズに合わせたやり取りが楽しめるのもカゴ釣りの魅力です。
対象魚としては
- アジ(30cm前後の「尺アジ」を狙える)
- サバ(沖のまわりものを効率よく釣れる)
- ソウダガツオ(夏〜秋の回遊シーズンに堤防から狙える)
- サンマ、イワシ、ボラ(時期によって混じる)
が代表的です。特にソウダガツオのような走力のある魚とのやり取りは、カゴ釣りならではの醍醐味といえます。

カゴ釣りに必要なタックルの選び方

カゴ釣りは「遠投」が前提なので、タックル選びがとても重要です。ここでは竿・リール・ライン・カゴ・ウキの5つに分けて、初心者が選びやすいポイントを説明します。
竿(ロッド):遠投磯竿・4〜5号がスタンダード
カゴ釣りに使う竿は「遠投磯竿」が基本です。一般的なスペックの目安は以下の通りです。
- 長さ:4.5〜5.3m(長いほど遠投しやすい。初心者は4.5mが扱いやすい)
- 号数:4〜5号(カゴ+ウキの重さに対応できるもの)
- 錘負荷:15〜30号(カゴ+錘の合計重量が収まる範囲で選ぶ)
ダイワの「剛弓カゴ遠投」シリーズやシマノの「ホリデー磯」など、入門用として1万円前後から選べるモデルが充実しています。最初は1万5千円以内で選ぶのが失敗しにくいコツです。
リール:中型スピニングリール・3000〜5000番が適切
カゴ釣りでは遠投するためにラインを多く巻く必要があります。スピニングリールの番手選びガイドも参考にしながら選ぶと、迷いにくいです。
カゴ釣りで使うスピニングリールのポイントは
- 番手:3000〜5000番(ラインを多く巻けるものを選ぶ)
- ギア比:ノーマルギア(5〜6:1前後)で十分。ハイギアは不要
- 遠投機能付き(「遠投仕様」と表記されているものはスプールが浅くてラインが放出しやすい)
ダイワ「ナスキー」やシマノ「サハラ」など、3000〜5000円台の入門モデルで問題なく使えます。
ライン:ナイロン5〜6号またはPEライン2〜3号
ナイロンラインはトラブルが少なく初心者向け。5〜6号・150m以上巻いておくのが基本です。PEラインは細くて遠投しやすい反面、風の影響を受けやすいため、まずはナイロンから始めるのがおすすめです。
カゴ(コマセかご)の種類と選び方
カゴ釣りの「肝」ともいえるのがカゴです。種類によって使い方と向いている状況が変わります。
①ロケットカゴ型
最もポピュラーなタイプ。プラスチック製で軽く、価格が安い。投入時はコマセが出ず、着水後にカゴが上を向いたとき(シャクったとき)にコマセが放出される仕組みです。アジ・サバ狙いに向いています。
②ステンレスカゴ(天秤カゴ)型
金属製で耐久性が高く、コマセの出る量を調節できるものが多い。重さがあるため遠投性能も高く、ソウダガツオなど沖の魚を狙うときに有利。価格は500〜1,500円程度。
③プラスチック製ぶっこみカゴ
最もシンプルな構造で価格も安い。底付近を狙うぶっこみ釣りに向いている。カゴ釣り入門で最初に使うなら、ロケットカゴ型かステンレスカゴ型を選ぶのがおすすめです。
カゴの重さは15〜25号が堤防からの遠投に適しています。
ウキ:棒ウキor円錐ウキ・遠投対応モデルを選ぶ
カゴ釣り用のウキは「遠投棒ウキ」が最も使いやすいです。感度が高く、アタリが取りやすいため、初心者に向いています。
- 浮力:カゴ+錘の総重量に合わせる(例:カゴ20号なら20号対応ウキ)
- 夜釣りや朝マズメは「電気ウキ」対応モデルを選ぶと視認性が上がる
ウキ止め糸・シモリ玉・ウキペット(ウキを固定する部品)をセットで準備しておきましょう。
仕掛けの組み方|基本のカゴ釣り仕掛け手順
ここが一番の核心部分です。カゴ釣りの仕掛けは、上(道糸側)から下(針側)に向かって順番に組んでいきます。
カゴ釣り仕掛けの基本パーツと順番
道糸(ライン)から順に、以下のパーツを通して組みます。
- ウキ止め糸…タナ(棚)を決めるためのストッパー
- シモリ玉…ウキ止め糸がウキを通り抜けないようにする小さな玉
- 遠投棒ウキ…浮力でタナをキープ+アタリを知らせる
- シモリ玉(もう1つ)…ウキの下側にも入れる
- ウキペット(又はからまん棒)…仕掛けが絡まないようにするパーツ
- カゴ(コマセかご)…撒き餌を入れる。カゴ自体が錘を兼ねることが多い
- ハリス(1.5〜3号・長さ1〜1.5m)�strong>…針に直結する糸
- 針(チヌ針2〜4号、またはアジ針8〜10号)…1〜2本
「ウキ止め糸の位置=ウキから針までの距離=タナ」になります。最初は水深の7〜8割程度のタナから始めて、アタリに応じて調整しましょう。
タナ(棚)の合わせ方が釣果を左右する
カゴ釣りで最もつまずくポイントがタナ合わせです。同じ場所でも時間帯・潮の流れ・魚の状態によってタナは変わります。
- アジ:底から1〜3mが基本。夕方以降は表層に上がってくることもある
- サバ:中〜表層(3〜7m)を中心に狙う
- ソウダガツオ:表層〜中層(1〜5m)で高速に泳いでいるため、浅めのタナを設定
潮の動き方によっても魚の位置は変わります。潮見表の読み方を事前に確認しておくと、「今日は何時ごろが狙い目か」の見当がつきやすくなりますよ。
初心者がやりがちな失敗:カゴに詰めすぎ問題
私がカゴ釣りを始めた頃、「コマセは多ければ多いほど魚が集まる」と思い込んで、カゴにオキアミをギュウギュウに詰めていました。結果は惨敗。カゴが詰まってコマセが全然出ず、撒き餌の効果がゼロだったんです。
正解はカゴの7〜8割程度にとどめ、少し隙間を作っておくこと。シャクったときにコマセがちゃんと放出されることが重要です。カゴの目の粗さに合わせてコマセの粒を調整するのも効果的です。

撒き餌(コマセ)と刺し餌の使い方
カゴ釣りでは「撒き餌で魚を集め、刺し餌で食わせる」の2段階が大切です。両方の使い方を覚えておきましょう。
撒き餌(コマセ)の基本はオキアミ+集魚剤
カゴ釣りで最もよく使われる撒き餌はオキアミ(生またはボイル)です。集魚剤(粉状のもの)を混ぜると集魚力が上がります。釣具店で冷凍されたオキアミを500g〜1kgほど購入して解凍して使います。
- 生オキアミ:柔らかくてカゴから出やすい。アジ・サバに有効
- ボイルオキアミ:硬くて型崩れしにくい。遠投時の飛距離が出やすい
釣り餌の種類と使い分けについては、釣り餌の種類と使い分け|青イソメ・オキアミ・練り餌の記事で詳しく解説していますので、合わせて参考にしてみてください。
刺し餌は撒き餌と合わせるのが鉄則
刺し餌に使うエサは撒き餌と同じオキアミが基本。「刺し餌=撒き餌と同じもの」にすることで、魚が撒き餌と刺し餌を同じに見て違和感なく食いつきます。
針のつけ方のポイントは
- オキアミの頭を切り、尻尾側から針を刺して固定する
- まっすぐ付けると外れにくく、キャスト時に飛んでいきにくい
- 針が刺し餌からはみ出すと食いが悪くなるため、針先は少しだけ出す程度に
シャクリのタイミングでコマセを出す
キャスト後、カゴが着水したら竿を立てて「シャクリ(竿を上に持ち上げる動作)」を1〜2回行います。これでコマセが放出されます。その後ウキをじっくり見ながらアタリを待ちましょう。
コマセが出た直後の「30秒〜1分」が最もアタリが出やすいタイミングです。反応がなければ仕掛けを回収し、再度コマセを詰めてキャストします。この繰り返しがカゴ釣りのリズムです。
アジ・サバ・ソウダガツオ別の狙い方のコツ
アジを効率よく釣るには「夕まずめ+底付近」
アジはデイゲームでも釣れますが、夕方〜日没後の「夕まずめ」が最もよく釣れます。この時間帯に底から1〜2mのタナを狙うのが基本戦略。
アジは口が柔らかいため、強引なやり取りをするとバレます。アタリが出たら大きく合わせず、竿を立てながらゆっくり巻き上げるのがポイントです。針はアジ針8〜10号を使いましょう。チヌ針より軽く、アジの吸い込みに対応しやすいです。
サバは中層〜表層・広範囲を探る
サバはアジより活発に泳ぎ回るため、タナを底から5〜7mに設定して中層を狙いましょう。群れが入っているときはタナが外れていても追いかけてくることがありますが、基本は中層を意識します。
サバは引きが強く、掛かると何度も走るため、ドラグ(リールの滑り具合)は少し緩めに設定しておくと安心です。また、あまり遠投しすぎると回収が大変なので、30〜40m前後のキャストから始めましょう。
ソウダガツオは表層・スピード勝負
夏〜秋に堤防際まで回遊してくるソウダガツオは、カゴ釣りで最もエキサイティングな対象魚のひとつ。泳ぎが速く、表層付近(タナ1〜3m)にいることが多いです。
ポイントは仕掛けをできるだけ遠くへ投げ、素早くコマセを出すこと。群れが見えたらすぐにキャストし、ウキが馴染んだ瞬間にシャクリを入れるのが効果的です。掛かると猛烈に走るため、ドラグをしっかり設定し、3〜4号のハリスを使ってラインを切られないようにしましょう。
ソウダガツオを釣り上げたら素手でつかむのはやめましょう。鋭い歯と強い力で怪我をすることがあります。釣り用フィッシュグリップがあるとハンドリングが楽で安全です。
夏場の釣りは熱中症対策も忘れずに
アジ・サバ・ソウダガツオが最も活性が高いのは夏〜秋にかけてです。日中の釣りは直射日光を長時間浴びることになるため、帽子・サングラス・水分補給は必須。熱中症は命に関わります。日焼け対策と暑さ対策については事前にしっかり準備しておきましょう。
よくある質問
Q. カゴ釣りの仕掛けは市販のセット品でも使えますか?
A. 十分使えます。「カゴ釣りセット」として販売されているものには、ウキ・カゴ・ハリス・針がセットになっているので、最初はこれで入門するのがラクです。慣れてきたら自分の釣り場の水深・狙う魚に合わせて自作するようになります。市販のセットは500〜1,500円程度で購入できます。
Q. コマセは毎回詰め直さないといけませんか?
A. はい、基本的にはキャストごとにカゴにコマセを補充します。コマセが空の状態で投げても魚が集まらず釣果が落ちます。1回のコマセ量は「カゴの7〜8割程度」を目安に。半日釣行で生オキアミ500g〜1kg程度が消費量の目安です。
Q. 遠投がうまくできないのですが、どうすれば飛距離が出ますか?
A. まず竿の長さと錘の号数を合わせることが大前提。その上で、「竿を後ろに倒して一気に振り抜く」オーバーヘッドキャストの基本を練習しましょう。ポイントは力任せに振るのではなく、竿のしなりを利用すること。15〜20号程度のカゴを使えば、コツをつかめば30〜40mはすぐに飛ぶようになります。また風向きを読んで向かい風を避ける工夫も大切です。
※価格は執筆時点の参考価格です。最新価格は各販売サイトでご確認ください。
まとめ:カゴ釣りで沖の回遊魚を攻略しよう

カゴ釣りは少し準備が必要ですが、正しい仕掛けと基本さえ押さえれば初心者でもしっかり釣果を出せる釣りです。要点をまとめておきます。
- 竿は遠投磯竿4〜5号・4.5〜5.3m、リールは3000〜5000番スピニングがスタンダード
- カゴはロケットカゴ or ステンレスカゴの15〜25号を状況に応じて選ぶ
- 仕掛けはウキ止め糸→シモリ玉→ウキ→カゴ→ハリス→針の順に組む
- コマセはカゴの7〜8割に収め、シャクリで放出する
- タナはアジ=底付近、サバ=中層、ソウダガツオ=表層が基本
- 夕まずめや潮の変わり目が最もチャンスが高い
まず行動するなら:釣具店でカゴ釣りセット(仕掛けセット)とオキアミ500gを購入し、近所の堤防で1回やってみることです。難しく考えすぎず、「カゴにコマセを詰めて投げてシャクル」このサイクルを体で覚えることが上達への最短ルートです。
タックルに慣れてきたら、磯釣り入門の装備・安全対策も参考に、より本格的なフィールドにもチャレンジしてみてください。カゴ釣りで大型魚の引きを体感したら、きっと病みつきになりますよ。
